医師によって違う手術法
2人目の専門医にも手術を言い渡されたので、その医師のもとで手術を受けることに決めました。最初の専門医に戻るのが面倒だったのです。
しかし手術について説明されるうち、最初の医師との決定的な違いを見つけてしまったのです。
それは、手術法の違いでした。
乳腺専門医A氏の手術法
A氏の手術法は、右図のように淵に沿ってメスを入れ、そこから腫瘍を摘出する方法です。
手術後、傷跡がほとんど目立たないメリットがある反面、全身麻酔で手術を行うためリスクを伴うというデメリットがあります。
乳腺専門医B氏の手術法
B氏の手術法は、腫瘍の上からメスを入れ、そこから腫瘍を摘出する方法です。
一般的な方法だと思います。
腫瘍の大きさにより、全身麻酔か局部麻酔かを決定します。
メリットは局部麻酔の場合になりますが、患者の負担が少なく済みます。デメリットは傷跡が目立つことです。
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どちらが良い?手術法の違い
これら手術法の違いですが「どちらの方が優れているか」という優劣は無いように感じます。
何故なら、どちらにもメリットとデメリットがあるからです。
従って、最終的には患者の好みで決めることだと思います。
私は、当時体調が思わしくなかった母に内緒で手術を行いたかったため、傷跡の残らない手術法を希望。(母と一緒に温泉に行くこともあるので)
2人目の専門医であるB氏に、その手術法は可能かを訪ねましたが、
答えはノーでした。
B氏は、全身麻酔のリスク、大変さを説明。
そして傷跡が残らないことは、その苦労に比べれば大した事ではない
と言いました。
確かにそうかもしれません。
結果的にB氏ではなく、A氏(最初の専門医)に戻って手術を受けたのですが、全身麻酔は想像以上に大変でしたから。
でも、今こうして、目立たなくなった傷跡を見ると、私はこれで良かったんだと思っています。
でも・・・同じ手術をもう一度するとしたら、どちらを選ぶか?・・って聞かれれば・・・
これは、ちょっと迷うかも。
入院中の3日間が辛すぎたから、B氏の手術法にしちゃうかもね。
若くて胸の開いた服を着たいならA氏の方で、もう年なんだからいいや〜っていう年齢だったらB氏の方にするかも。
手術法は患者が選ぶ時代。
メスの入れ方ひとつですが、色々ありますね。
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